副読本『ヨシュア記の霊的教訓』 ––救いの証し・愛の応答による聖化・栄光の希望–– 2025年第4期

　ヨシュア記の目的は、人々が遊牧生活から定住生活へと移行する中で、モーセの後継者であるヨシュアを通して、神がどのようにイスラエルを導かれたかを示すことです。
　ヨシュア記における神の約束の成就は部分的なものであり、達成感と期待感が同時に存在しています。そこには、長く待ち望んでいた神のみ言葉の実現を見る喜びと、さらなる期待が伴っているのです。ヨシュア記は、読み手の視点を究極的な未来へと向けさせ、贖いと最終的な「約束の地」、すなわち回復された地に入るという神の約束を待ち望む者が学ぶべき特別な教訓を含んでいます。
　今日、私たちが足を踏み入れる伝道地での成功は、ヨシュアの時代と同じことに基づいています。神の約束に全的に信頼すること、個人、団体共なる生活においてみ言葉に従った歩み、他者の救いのために働く神の力を通して人を変えていく力となるべく、用いてくださるよう祈り続けることが求められています。