イエスのみ名によって
とりなしの祈りの驚くべき力
「祈りの行進」という伝道方法を耳にされたことがあるでしょうか。数人でグループを作り、週に何度か近隣を歩きながら、路上で行き交う人や見かける人のために神の祝福と導きを祈り求めるという伝道方法です。
本書は、この「祈りの行進」に関する案内書として、当初執筆される予定でした。しかし、新型コロナウイルスの世界的感染を受けて、「とりなしの祈り」そのものに力点を置く内容に変わりました。つまり、「とりなしの祈りの驚くべき力」という副題こそが、本書の内容を端的にあらわしているのです。
かつてイスラエルの民は、エリコの城壁の周りを歩きながら神に祈り、その結果、頑強な城壁は崩壊しました。私たちが誰かのために祈るとき、誠実な神は、祈りの対象者の選択の自由を認めつつも、私たちの祈りに応えて必ず働きかけてくださいます。とりなしの祈りは、「手を出すな!」というサタンの訴えを退ける法的権利を神に与えるのです。
本書には、とりなしの祈りに関する興味深いエピソードが満載されています。聖書大学の学長リース・ハウエルズに率いられた祈りのチームがヒトラー率いるナチス・ドイツに影響を与えたという話。寝たきりの老女の祈りが、米国人説教家ドワイト・ムーディーをロンドンに引き寄せ、大リバイバルをもたらしたという話。だれかにシェアしたくなる話ばかりです。
著者は何を訴えたいのでしょうか。それは、こういうことです。「祈りには力があります。祈りはもはや、教会の宣教計画の二番手ではありません。祈ることが戦略でなければなりません」(第7章より)。
ロン・E・M・クルーゼ 著
髙田路子 訳
2020年12月25日 初版発行
A5判/236頁
ISBN978-4-89222-545-1
本体1,500円+税/販売価格1,650円(税込)
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